ドンドン村のお菓子な部屋

現在、二へドンが働いている甲
府市内の職場は、スタッフ達が
入れ替わり立ち代わりお菓子を
持って来るので、ほぼ毎日何か
しらのお菓子を食べる事になりま
す。今回のお菓子は写真の
「　くろ玉（　だま　）」です。
山梨県の銘菓として、二へドンも
過去に色々なお土産屋さんで売
られているのを見て来ました。
今迄買う機会が無かったのは、
ちょっと値段が高い様な気がした
からです。4個入りで 648 円、
10個入りで 1,620円です。つま
り　1個に換算すると　162円で
す。くろ玉　1個でチロルチョコが
8個買える・・・・。
　そんな訳で今回、この憧れの「　
くろ玉　」をお裾分けして貰えて
大変ラッキーでした。
　青えんどう豆で作るうぐいす餡
を丸めて、黒糖羊羹で包んだ
お菓子です。　うぐいす餡の中には青えんどう豆の粒々も入っていて食感が2度美味しい
直径 3.5cm なので、大口を開けて一口で食べる事も可能ですが、二へドンは深窓の令嬢育ち
なので（　一応そういう事にしておいて。）　黒文字で切りながらお上品に頂きまする。
見た目は真っ黒で、さぞかし甘いのだろうと思いましたら、球体の殆どは、うぐいす餡なので、
ほんのりとした甘みが、むしろヘルシーな位に感じましたよ。
二へドンは信玄餅より、くろ玉の方が好きかも。
　ところが、ところが、二へドンの職場の半数の人々は山梨県内で生まれ育った山梨県人が
占めているのですが、この「　くろ玉　」の評判が、山梨県人からは頗る悪い・・・・。
M氏　（　40代・男性。2児の父親　）「　甘いですよ！　食べる時、気を付けて下さい。
　　　　血糖値一気に上がりますよ。　僕は食べないです。　甘過ぎて。
　　　　僕は絶対に食べない。　」　そう、この張本人が「　くろ玉　」を職場に持って来たのだ。
人様から頂いた「　くろ玉　」を自分では食べずに、職場に持って来る。
理由は「　自分は食べないから。　」　え～！？　それって、折角贈ってくれた人に悪いじゃん？
家族は食べないの？　「　いや、家族も誰も食べないですね。　食べたくないですよ。
こんな甘いもの。」
二へドンはこの言葉を聞いて、ちょっとアドレナリンが脳内を駆け巡ってしまったのだ。
気を取り直して、別の人に「　くろ玉　」を勧めてみる。
S嬢　（　30代・女性。　多分未婚で家族と暮らしている。）「　あたしも食べないし、そもそも
　　　　買わないですよ。」　
H嬢　（　20代・女性。　専門学校を出たばかり。二へドンと同じくホテル暮らしをしている。）
　　　　「　1度も食べた事ないです。　」
ええええええええええええ　二へドンはH嬢に「　だったら食べてみて！　」とくろ玉を2つ
手渡しました。
職場の山梨県人達は、口を揃えてこう言います。
「　山梨の人は、誰も『　くろ玉　』は買わないですよ。」
信じられません。　二へドンは横浜に住んで30年以上の浜っ子ですが、横浜市民は
皆、崎陽軒のシウマイ弁当が大好きで、よく買うし、よく食べるし、そういうのが普通だと思って
いました。　山梨銘菓を食べない山梨県人って、みんな非国民なの？
二へドンは決めました。　これからは澤田屋の「　くろ玉　」の応援団長になろう。
くろ玉が生まれたのは1929年（　昭和04年　）です。
1つ1つ手作りだと言うから驚きです。　丸く丸めたうぐいす餡を棒に刺して、黒糖羊羹の大鍋に
入れて回して羊羹を絡めるのです。機械で大量生産じゃないんだ。　ふ～ん。
くろ玉の日持ちは21日です。
「　お茶にもコーヒーにも合う和菓子　」との事で、今日は二へドンはホットコーヒーと共に
頂きました。
くろ玉、大変美味しゅうございました。

くろ玉のリーフレットの記載事項を転記しておきます。

菓子處　　甲斐・向町三七五　　澤田屋　　（三五）五五四五
甲斐一国　　釜無川　　信玄堤　　善光寺
　　　黒玉巻上、　　　疾如風　徐
甲斐銘菓　　　　　如林　侵掠如火
くろ玉　　元祖くろ玉　　　不動如山
棟に棟、門に門を並べ、
作り並べし有様は、是ぞ　　　　　　甲府の花盛り
甲州枡　　　端子　　　青えんどう　　　澤田屋

えんどう豆と黒糖の
ゆるぎない和の奥深さ

一九一一年。
もぎたての果実のように、みずみずしい自然の中に
澤田屋は生まれました。
何よりもお菓子づくりを愛し真のおいしさを求めること、
創業以来、
澤田屋に受け継がれてまいりましたのはそんな
" こころ "　でございます。
小さな種子をはぐくむように時をかさねつちかわれてきた
澤田屋のおいしさは今、おおらかに、花ひらこうとしています。
この花を、咲かせつづけていくことが、
これからの私たちの夢です。

懐かしい故郷の味
「　元祖くろ玉　」
上質のえんどう豆を丹念に丸いあんこ玉にし
香り高い黒糖をかけた風味豊かな和菓子です。
「　澤田屋　」が自をもっておすすめする
伝統の逸品です。
●　直射日光、高音多湿を避けて下さい。
●　製品には万全を心がけておりますが、万一不都合がございましたら
　　お手数ですが弊社迄お知らせくださいますようお願い申し上げます。
●　全国各地への発送を承っております。

お召し上がり方
1.　フィルムをはがします。
2.　カップを指で押し、お皿等にのせてお召し上がり下さい。

澤田屋
山梨県甲府市向町 375
TEL 055 - 235 - 5545
FAX 055 - 235 - 5507
http://www.kurodama.co.jp/

＊＊＊＊＊「　山梨県民に無視されている「　くろ玉　」を二へドンは応援します！！　」　・　完　＊＊＊＊＊